Lontium Semiconductor


Lontium Semiconductor社は、2006年に設立された中国・安徽省合肥に本社を構えるファブレス半導体企業です。自社で製造施設を持たず、主にIC(集積回路)の設計・開発に特化しています。

Lontium Semiconductor社は、HDMI、DisplayPort、MIPI、LVDS、USB/Type-Cなどの高速インターフェースICを中心に、車載ディスプレイや産業機器、スマートフォン、パソコン、VR/AR機器、監視カメラなどに向けた映像伝送・変換ソリューションを提供しています。また、埋込みGPUや超高解像度ディスプレイ向けのビデオブリッジチップなども手がけており、複雑な映像信号処理に対応できる技術力を提供しています。

中国国内では深圳や香港などに営業拠点を構え、グローバルに展開しています。

2020年代に入り、AI・5G・IoTといった新興市場への対応を強化しており、特に低消費電力かつ高速動作が求められるミックスドシグナル回路のIP(知的財産)提供に注力しています。

Lontium Semiconductor社の強みは、高速映像転送や映像信号変換に特化したブリッジICの豊富なラインナップです。製品ごとに対応解像度や用途が異なるため、用途(高精細VR/AR/車載/産業/モバイルなど)に応じて最適なICを選定できます。さらに、最新のUSB‑C、DisplayPort Alt Mode、MIPI、LVDSに加え、安全性や電力効率も重視されており、多くのグローバルメーカーに採用されています。

【主な製品とアプリケーション】
■VR/AR、テレビ会議、産業用モニターなどでの高解像度映像処理:
「LT7911UXC」や「LT9611UXC」は、DisplayPortやHDMI信号をMIPI/LVDSへ変換し、映像伝送品質を維持しつつ、柔軟なディスプレイ接続を実現します。

■車載ディスプレイ・スマホ/タブレット・産業用タッチパネル:
「LT8912B」は1080p向けのコスト最適化された信号ブリッジとして採用例が多くあります。

■モバイル/ADAS/組み込み映像システム:
「LT8911EXB」は車載カメラやドローンなど、様々な環境で安定して高品質な映像伝送が必要な製品に使用されます。
MIPI・LVDS
Transmitter
LT6911UXC / HDMI2.0 to Quad-Port MIPI DSI/CSI with Audio